どんな仕事にもつきもの「人間関係」

2018.02.20

どんな仕事にもつきもの「人間関係」

人間関係の不満が多い理由

同僚の介護士への不満

どのような仕事でも人間関係に悩む場面はありますが、介護の現場では特に人間関係のトラブルが起こりやすく、不満を抱える人が多くいます。介護士として働く際に、一番多く接するのは利用者ではなく一緒に働く介護士です。常に連携体制をとって仕事を進めていく必要があるため、自然と関わる機会が多くなるのです。そこで相性が悪い人と同じチームになってしまうと非常に働きづらい環境となってしまうのです。
介護士同士の人間関係トラブルは主に2種類に分けることができます。1つは、新人へのいじめや派閥争い、面倒な利用者の押し付け合いなど、職務上で起きるトラブルです。そしてもう1つが、利用者への声掛け内容や、介護に対する理念や方針などの食い違いによる衝突です。このようなトラブルが起こる職場の多くは、人手不足の職場です。人手不足なために業務をこなすことに精一杯になってしまい、職場環境の改善などに時間を割くことができなくなり、このような問題が放置されたままの状態になるためです。

看護師への不満

同僚の介護士同士だけではなく、他部門との連携も発生するため、その部分で人間関係の不満がでてくることもあります。その中でも連携することが多い職種として代表的なのが看護師です。介護士と看護師はそれぞれで異なる専門性を持つため、上下関係は存在しません。しかし、中には介護士を見下すような態度をとってくる看護師もいます。命令するような口調で話しかけてきたり、現場での主導権を勝手にとろうとしてきたりなど、介護士の不満が募るような対応をされることがあります。

上司への不満

また、上司との人間関係に不満を持つ介護士も多くいます。介護士の仕事はやりがいを感じる機会が多く、多くの介護士は質の高い介護サービスを提供しようと日々奮闘しています。しかし、上司の指示や職場の経営方針によって自分の求める介護を提供することができず、不満を持つケースがあるのです。話し合いなどの機会があればいいのですが、介護士の意見を聞かずに一方的に指示をされるような職場も存在します。

問題が起こりやすい環境

介護の現場は人間関係に対する不満が起こりやすいと言われますが、それは働く人の性格に問題があるというわけではありません。構造として、そのような問題が起こりやすい環境なのです。介護の現場には様々な立場や職種の人がいて、その中で連携しながら働く必要があります。直接人と接する機会が多く、その分トラブルは多く発生します。さらにそれぞれで求める理想の介護像が異なるため、衝突も起こりやすいのです。

介護の現場で起こりがちな人間関係の問題